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  1. B0400 外国語学部・外国語学研究科
  2. 02 学位論文
  3. 01 博士論文

自然会話における中国語フィラーの使用実態 -談話管理理論に基づく機能分析-

http://hdl.handle.net/10487/00017927
http://hdl.handle.net/10487/00017927
db129668-2f66-4528-a04d-5d88e286eceb
名前 / ファイル ライセンス アクション
文甲283 文甲283 内容の要旨および審査の結果の要旨 (218.0 kB)
文甲283 文甲283 本文 (57.2 MB)
Item type 学位論文 / Thesis or Dissertation(1)
公開日 2022-05-24
タイトル
タイトル 自然会話における中国語フィラーの使用実態 -談話管理理論に基づく機能分析-
言語 ja
タイトル
タイトル Actual Use of Chinese Fillers in Natural Conversation -Functional Analysis of Discourse Management Strategies-
言語 en
言語
言語 jpn
資源タイプ
資源タイプ識別子 http://purl.org/coar/resource_type/c_db06
資源タイプ doctoral thesis
アクセス権
アクセス権 open access
アクセス権URI http://purl.org/coar/access_right/c_abf2
著者 楊, 洲

× 楊, 洲

ja 楊, 洲

ja-Kana ヨウ, シュウ

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抄録
内容記述タイプ Abstract
内容記述 1、研究動機
実際の自然会話は文章表現のように簡潔かつ明確ではなく、言い間違い、言い直し、繰り返しなど、実に多様な非流暢現象が頻出する。その中で、流暢さを邪魔する様々な要素の中で、最も典型的なのは発話の間に置かれる「無意味語」である。中国語では、「那个」「嗯」「然后」などのように本来「指示詞」「感嘆詞」「接続詞」として機能されているが、会話参加者による自然会話を進行する際に、時間稼ぎ、沈黙回避として用いられ、取り除いても発話文の意思伝達に妨害のない語句は「無意味語」の例である。
 「無意味語」は、無視できないほど中国語母語話者の日常会話で大量に使用されている。「無意味語」の使用は発話の時間稼ぎであると同時に、統語的な複雑さの回避や話し手の内心活動や脳内情報処理という思考過程の表出など様々な要因にも繋がっていると考えられる。
 日本において言語学や言語教育学分野では、1990年代以後多くの日本人談話研究者に研究され「フィラー」と名づけられるようになった。その研究成果は今まですでに大量に蓄積されてきて、定義、音声面の特徴、類型、機能、属性など多くの方面について考察されてきた。しかし、中国語のフィラーに関する研究は「那个」「嗯」などのような個別現象として取り上げられ、「談話標識」(discourse markers)研究の分野で触れられることはあるが、音声面・機能面の特徴などの詳細な分類や分析はまだほとんどなされていない。本研究は中国語自然会話における豊かなフィラー現象をオリジナルな会話データに基づいて総合的に、体系的に考察したいと考える。
2、研究目的
本研究は、中国語母語話者が用いるフィラーの使用実態、談話機能および社会言語学的特徴を解明することを目的とする。具体的には以下の5つの視点を中心に、中国語フィラーについて総合的な研究をしたいと思う。 ①中国語母語話者が用いたフィラーの使用個数、延べ出現数、出現位置などの使用実態を把握する。 ②中国語自然会話の分析に談話管理機能の理論的な枠組みを導入し、フィラー発生のメカニズムを解明する。 ③出現率が上位にあるフィラーに焦点を絞り、個々のフィラーの使い分けについて具体例を示しながら、コンテキストを踏まえた詳細な分析を行う。 ④ジェンダーや親疎関係などの参与者の社会的属性がいかにフィラーの表出に影響を与えるかを観察する。 ⑤中国語フィラーの体系構築と今後の発展的な研究への可能性を示し、中国語教育への積極的な提言を行う。
3、論文の構成と各章の概要
本論文は全部で10章によって構成される。第1章では研究の動機、目的、意義などについて述べる。第2章では先行研究、特に日本側と中国側の先行研究を概観して説明する。第3章ではデータの収集方法と文字化のルール、分析の方法などについて述べる。第4章では会話データの中からすべてのフィラー現象を抽出し、品詞分類に基づきそれぞれの表現形態を類型化する。第5~9章は頻出度の高い特定のフィラーに焦点を絞った各論考察である。最後に、第10章では総合的な観点から、自然会話に現れる中国語フィラーの特徴について、各章の分析で得られた結論をまとめ、本研究の主要な発見、成果を要約した上で、残された課題と今後の継続研究の可能性、方向性を展望する。
4、研究成果
本研究では、自然会話データを分析対象とし、中国語母語話者12名による208分間の会話データの中からフィラーに該当するものを抽出し、各種類のフィラーの体系像を明らかにすると同時に、男女・親疎別によるフィラー使用頻度の差異の分析を行い、談話管理理論、会話分析、社会言語学などの立場からフィラーの機能を考察した。研究成果について次のように整理することができる。 第一に、統語的な特徴により、自然会話データに出現したすべてのフィラーを大きく4種類(代詞型、感嘆詞型、接続詞型、副詞型)に類別し、「代詞型」の中ではさらに「指示詞型」と「疑問詞型」に分類した。第二に、中国語フィラーの機能は「情報探し機能」「談話管理機能」「心的機能」の3つに大別した。この3つに類別したフィラー機能を踏まえて、フィラー使用例を分析した結果、自然会話に頻出するフィラーは伝達情報の編集、発話権管理、円滑なコミュニケーションを運ぶという3つの段階で大きな役割を果たしていることが判明した。そして、使用率の高い個々のフィラーのメイン機能の解析をした結果、各種類のフィラーは自由変異として制限なく使われるものではなく、使用されるフィラーの種類(「那个」「嗯」「然后」「就是」「这个」「什么来着」「那个什么」「怎么说呢」)がそれぞれ異なる機能(記憶探し、内容思案、話題展開、内容解釈、話題導入、表現検索、明言避け、言い換え)を持っていることが確定できた。このことから、今後、中国語学習者に対しフィラーの使い分けについての指導も必要であると考えられる。 第三に、本研究は総合的な観点からフィラーを取り上げ、自然会話における中国語フィラーの体系像を描き、コンテキストを踏まえた機能上の特徴を分析し、各種類フィラーのメイン機能とその下位機能の使い分けなどを考察し、それぞれの社会的属性(個人差、男女差、親疎差)を明らかにした。
言語 ja
書誌情報
p. 1-2,i-iv,a-b,1-130,1-50, 発行日 2022
著者版フラグ
出版タイプ VoR
出版タイプResource http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85
出版者
出版者 神奈川大学
言語 ja
学位名
学位名 博士(文学)
学位授与機関
学位授与機関識別子Scheme kakenhi
学位授与機関識別子 32702
学位授与機関名 神奈川大学
学位授与年月日
学位授与年月日 2022-03-31
学位授与番号
学位授与番号 博甲第283号
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Ver.1 2023-05-15 13:13:51.285320
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