@book{oai:kanagawa-u.repo.nii.ac.jp:00009690, author = {李, 德雨 and Lee, Doc-woo}, month = {Oct}, note = {マウル(村)信仰は、自然村あるいは行政村の構成員達が供物を準備し、日程を定めて神々に村や家庭の安寧を祈願する韓国における信仰形態の一つである。現在、マウル信仰は、いくつかの要因により、衰退の傾向が見られる。 マウル信仰の継承力が徐々に弱り始めているという時点で、マウル信仰に関する研究は、消えてゆく民俗文化の保存と伝承を問題にする研究にとって必要不可欠なものとなっている。本研究では、韓国西海沿岸部の広い地域を対象として、その地理的、環境的、経済的な要素がマウル信仰にどのような影響を及ぼすのか、また、マウル信仰がどのように伝承されていくのかについて考えてみたい。マウル信仰の原形を把握することは難しい。そして、マウル信仰の伝承様相を明らかにするためには、調査地域の通時的な観察が必要であり、村の歴史・構造・人々の生活とその変化、文化的な要素などを総合的に分析しなければいけない。 また、西海沿岸部地域に見られるマウル信仰の実際のあり方からいくつかの類型を導き出して、その特徴を民俗学的な視点から考察した。そのために、京畿道金浦市大串面(キョンギドキンポシデコッミョン)の大明豊漁祭(デミョンプンオジェ)、京畿道華城市松山面(キョンキドファソンシソンサンミョン)の牛音島堂祭(ウウムドダンジェ)、忠清南道唐津郡松岳古垈里(チュンチョンナムドタンジングンソンアクミョンゴデリ)のアンソム豊漁(プンオ)クッ、忠清南道泰安郡安眠邑黄島里(チュンチョンナムドテアングンアンミョンウプファンドリ)の鵬旗豊漁祭(ブンギプンオジェ)、忠清南道保寧市鰲川面(チュンチョンナムドボリョンシオチョンミョン)の孝子島堂祭(ヒョジャドダンジェ)など、5つの地域のマウル信仰の現地調査をした。 韓国の西海地域に見られるマウル信仰の特徴は、①イシモチ漁に関連する神、②キリスト教の流入による伝承の断絶、③マウル信仰から個人信仰につながる信仰、④儒教と巫俗の習合、⑤豊漁ということばの意味の弱化であると考えられる。, Article}, publisher = {神奈川大学 国際常民文化研究機構}, title = {15 韓国西海地域におけるマウル信仰研究 -京畿道と忠清南道を中心に-}, volume = {7}, year = {2014} }