@book{oai:kanagawa-u.repo.nii.ac.jp:00009649, author = {洲澤, 育範 and Suzawa, Ikunori}, month = {Mar}, note = {わが国の舟の研究分野では、樹皮舟= Bark Canoe =バークカヌーに関するまとまった文献を目にすることはまずない。 バークカヌーも他の伝統的な舟と同じように、地域により、造り方、構造、推進具、用途などさまざまである。その中でも北米大陸のネイティブ・アメリカンが造ったバークカヌーは多様な発展をとげている。本稿では筆者の経験を基に、バークカヌーの実像をでき るかぎり具体的に表し、また北米以外の地域のバークカヌーと比較しやすいように資料を整えてみた。 本稿の構成は以下の通りである。 1.はじめに バークカヌーの概要2.バークカヌーの素材と制作道具と制作場所 1)素材 樹皮、木の根の紐、目止め剤・接着剤としての樹脂など。 2)道具 割出し製材、インディアン・ナイフについて。 3)場所 カヌープレイス。 3.舟体の構造と造り方  1)構造 (1)骨組みが無い。(2)骨組みがある。 2)造り方 (1)樹皮のみを曲げる。(2)樹皮と骨組みを同時に曲げる。(3)骨組みを作り、その上に樹皮を被せる。(4)樹皮で形を作り、その中に骨組みを納める。 3)樹皮の使い方 (1)ガンネル方向に継ぎ足す。(2)バウ、スターン方向に継ぎ足す。 4)制作方法 アルゴンキン・インディアン様式のバーチ・バーク・カヌーを具体例として。 4.北米大陸におけるバークカヌーの分布と用途による形状の違い 1)用途 河川・湖沼用と沿岸海域用。  2)分布 北米大陸のバークカヌー用樹木の生育地域を3区に大別して解説。 3)それぞれの地域のバークカヌーの特徴をイラストを用いて解説。 5.櫂= paddle =パドルと身体技法=漕ぐ姿勢と漕ぎ方 1)櫂 シングルブレードパドルとダブルブレードパドル。 2)漕ぐ姿勢など 投げ足、正座、腰掛ける。6.終わりに 1)特異なバークカヌーの紹介 チョウザメ鼻のカヌー。太平洋を隔てた共通性。 2)もう一つの課題 福島県産木材の有効利用としてカヌー制作への取組み。 研究者はもとより、環境学習の道具としてカヌーを用いる方々、自然を味わう道具としてカヌーを愛好する方々にも、カヌーの実像と素性を知る資料として本稿を参考にしてもらえれば幸いである。, Article}, publisher = {神奈川大学 国際常民文化研究機構}, title = {08 樹皮舟}, volume = {5}, year = {2014} }