@book{oai:kanagawa-u.repo.nii.ac.jp:00009598, author = {鎌谷, かおる and Kamatani, Kaoru}, month = {Mar}, note = {本稿は、日本近世の内水面漁業における禁漁場の実態把握について、主として琵琶湖を 事例に検討したものである。筆者は近年、山野河海の生業を通して近世の支配や経済活 動、地域秩序を捉え直す作業を、琵琶湖とその湖辺地域を素材におこなっている。とりわ け、琵琶湖を生業の場として利用していた漁師が、琵琶湖の「所有体系の有り様」をどの ように認識していたかについて注目している。それを解明するためには、琵琶湖の支配が どのようにおこなわれていたか、また様々な立場(支配される側・幕府・領主)におけるそ れへの理解を把握しておく必要があろう。  そこで本稿では、琵琶湖の禁漁場を取り上げる。禁漁場とは様々な経緯によって漁業を することを禁じられた場所である。禁漁場の多くは殺生禁断領域である。殺生禁断とは仏 教の不殺生戒律の思想に基づいて漁業を禁止することを意味しており、琵琶湖の湖上にお けるそうした寺社の権利を検討することは、琵琶湖の所有を考える上で重要である。  殺生禁断領域を含む禁漁場の問題を総合的に把握するためには、それに対する( 1 ) 漁民の理解と認識、( 2 )寺社の主張、( 3 )幕府・藩の認識の3 点をそれぞれ解明する 必要がある。今回はそれらの作業の前提として、まずは琵琶湖の禁漁場の把握と特徴につ いて整理し、検討をおこなった。, Article}, publisher = {神奈川大学 国際常民文化研究機構}, title = {03 日本近世の内水面漁業における禁漁場について -琵琶湖を事例に-}, year = {2013} }