@article{oai:kanagawa-u.repo.nii.ac.jp:00009553, author = {小島, 摩文 and Kojima, Mabumi}, journal = {神奈川大学 国際常民文化研究機構 年報}, month = {Jan}, note = {本論は、データベースを利用して馬具資料を比較研究するために、馬具に標準名を設定する試みである。博物館に収蔵されている馬具資料は、民俗資料、民族資料、歴史資料、考古資料などにわかれて収蔵されている。それらは、地域名であったり、また歴史的経緯からそれぞれの学問分野あるいは軍事や畜産などの専門分野ごとの用語で呼ばれてきており、多くはその名称で記録されている。同じものであったり、また同じ機能を持つ物でも全く別の名前を与えられていたり、また、同じ名前でも全く別のものを表している場合もある。 そうした収蔵品あるいは文献に出てくる資料を同定し、あるいは相互に比較することが可能であるようにするには、道具を分類し、同じ物には同じ名前をあたえて容易に同定、検索ができるようにしなければならない。 本論では、これまで行われてきた馬の道具の名称を概観し、歴史学、考古学、民俗学(民具学)でその用語が使われてきた経緯を考察し、道具自体の機能、形態と名称との関係を解明するとともに、個別分野での名称の妥当性ではなく、現代社会において馬具を研究するさいに最も適切で混乱の少ない用語を選定する。 また、馬具においてはこれまでハミを用いる制御についての研究が盛んに行われてきた。しかし、実際にはハミを用いない馬の使役も盛んに行われてきた。ハミの有用性と他の使役動物にはみない特異な道具であることから馬とハミは強く結びついてきた。そうした観念がハミを用いない馬の使役の理解をさまたげてきた。比較研究がおこなわれないことから、ハミを用いない制御具は標準名の必要性が生じず、地域名が地域独特の馬具の名称としてラベリングされて、それ以上の探求へと進んでいかなったと考えられる。 これも本研究では標準名の問題としてとらえて、地域名によらない、機能・形態に着目した名称を提案し、世界的な比較研究の出発点とすることを意図している。, Article, 論文}, pages = {57--81}, title = {馬具の種類と名称について -データベース化のための標準名を考える-}, volume = {5}, year = {2015} }