@article{oai:kanagawa-u.repo.nii.ac.jp:00009469, author = {赤羽, 正春 and Akaba, Masaharu}, journal = {神奈川大学 国際常民文化研究機構 年報}, month = {Aug}, note = {伝統造船技術は歴史的に継続する造船技術を指す。継続してきた技術によって可能となる造船により、船体構造が分類される。船体は平面・断面の形状で分けられるが、船を造り上げていく技術の集積には一定の系統性が現れる。技術の系統性を分類し、系統性を導いた要因を求めることが本論の目的である。 ユーラシア大陸の縁、東北アジアの太平洋側には東シナ海・日本海・オホーツク海という大きな内湾が存在し、大陸北部の造船技術によって作られた船が分布する。一方で海洋に広く分布する造船技術によって作られた船が分布する。前者は舷側板の接合に際し、下の板の縁上部に上板を被せて建ち上げる鎧張り(Clinker-built style)であり、後者は板の断面同士を接合していく平板張りCarvel-built style)の技術による。両者の技術の交錯は、環太平洋の大きな内湾で生起している。ここでは日本海での事例を中心に、伝統造船技術の系統性の交錯を分析した。  その結果、両者の技術の系統性を導いた要因は、人の命を守るために覆いとして鎧張りにするとともに、生存の持続を図るために身体活動に適した駆動性・推進性に主眼を置いた北の伝統造船がある。これに対し、浮くこと漂うことを主眼にした南の伝統造船技術に分けられると考察した。この二つの技術の系統性が日本海北部海域で交錯して高度な凌波性・帆走性を伴う伝統的な船が出来上がっていた。, Article, 論文}, pages = {73--93}, title = {日本海で交錯する南と北の伝統造船技術}, volume = {2}, year = {2011} }