@article{oai:kanagawa-u.repo.nii.ac.jp:00009434, author = {佐々木, 長生 and Sasaki, Takeo}, journal = {神奈川大学 国際常民文化研究機構 年報}, month = {Oct}, note = {日本常民文化研究所主催による民具研究講座の開催、そこから日本民具学会の設立と、民具研究はここ30年余り大きな進展を遂げてきた。民具研究は博物館などの研究はじめ個人研究と、様々な形態で行われている。また、平成の大合併に伴う市町村で収蔵している民具の整理、調査研究の必要性が叫ばれ、新たな段階を迎えている。 民具研究は主に地域ごとの研究、個人による個別研究といった研究方法が主であったといえる。しかし、現代の情報社会化においては民具のデーターベース化による管理体制、そしてその比較研究という研究方法に移行しつつある。これまで各博物館による資料管理は、各博物館で独自に製作した資料カードによる管理であった。博物館どうしの情報交換という目的はなかったようである。 博物館の資料カードの情報は、各館内の整理および管理体制に関る記載であるといえる。 各館の資料カードには、地方名と標準名の欄があるものの、ほとんどは地方名で登録されているのが現状である。すなわち、標準名など比較しえる指標がないため、全国的な視野での共通項目がないため、厳密な意味での比較研究は不可能といえる。 このような現状を打破し、先は標準名の設定という目標に向う努力は必要と考える。この作業は、一博物館でできる作業では不可能である。国際常民文化研究機構のような組織を核として、各地の民具研究者や情報分析の専門知識をもった研究者による研究とその実施化に向けての活動が必要となろう。 福島県南会津郡只見町では、「只見方式」と呼ばれる民具の調査整理により、約1万点の民具を整理し、カード化している。只見の民具を一例に、民具名称のなりたちについて形態・材質・使用方法・人体に関る点から、分類・整理し、民具の標準名設定に向けての試案を提唱するのが本稿の主旨である。, Article, 論文}, pages = {43--55}, title = {民具の標準名設定の一試論 -『会津農書』の農具との照合を一例に-}, volume = {1}, year = {2010} }