@article{oai:kanagawa-u.repo.nii.ac.jp:00007526, author = {野宮, 健司 and 清水, 克也 and Nomiya, Kenji and Shimizu, Katsuya}, journal = {年報}, month = {Mar}, note = {天然系抗菌剤のヒノキチオール(Hhino;4-イソプロピルトロボロン)を配位子とした銀(I)錯体を合成した。Hhinoのナトリウム塩[Na(hino)]・2H_2Oと硝酸銀(I)を水中でモル比1:1で反応させ、黄色の銀(I)錯体を得た(収率56.0%)。この錯体はDMSO,CHCl_3に可溶、水、アセトン、酢酸エチル、エーテルに不溶であった。溶液中で光に対して不安定であり、単結晶X線回折測定に適した結晶は得られなかった。既に構造解析されているD,L-アスパラギン酸による銀(I)の二核錯体[Ag_2(D-Hasp)(L-Hasp)]の結合距離、結合角のデータをreferenceにして、粉末X線回折データを用いたRietveld解析で構造解析を行った。この錯体はAg_2O_4をコアとしたAg-Ag結合(2.84A)もつ二核錯体[Ag(hino)]_2であった。この錯体はバクテリア、酵母、カビに対して広いスペクトルの抗菌活性を示した。抗菌性を示さないヒノキチオールコバルト(II)錯体[Co(hino)_2(EtOH)]_2やアルミニウム(III)錯体[Al(hino)_3]・MeOHの分子構造と比較して、銀-酸素結合錯体の抗菌作用を考察した。配位子hinoは銀イオンを生体系へ運搬する役割を果たしていると思われる。}, title = {ヒノキチオール金属錯体の合成、X線構造解析および抗菌活性}, volume = {2003}, year = {2004} }