@article{oai:kanagawa-u.repo.nii.ac.jp:00007367, author = {大石, 不二夫 and Ohishi, Fujio and 長沢, 竜吉}, journal = {年報}, month = {Mar}, note = {本研究では、黒曜石を浸漬した水(黒曜石水と略記)が生理活性作用があることに注目した。各産地の黒曜石の構造、成分、特性について分析した。黒曜石水の生理活性効果に関する各種測定を行った。試料として用いた黒曜石は、長野県和田峠産出(1)105鉱区5区1段産、比較試料として同鉱区(2)5区2段産、(3)6区1段産、(4)113鉱区産、(5)北海道奥尻産、(6)インドネシア産の6種であった。黒曜石水の調製に、ミリポア株式会社製MILLI-Q SP SYSTEMで精製した超純水を使用した。黒曜石分析は、粉末X線回折による結晶構造解析、蛍光X線法による全元素分析、磁場、電場、マイクロ波の測定を行った。その結果、結晶構造については、天然ガラス質であるため、ほぼ非結晶構造であるが、わずかに結晶ピークが検出された。全元素分析については各産地について共通してRb、Fe、Mn、Si、Ca、Al、K、Cl、Naを検出した。105鉱区以外においてSrが、(5)のみにMgが検出された。黒曜石水の分析、評価については、ICP発光分光分析法によるCa定量分析(検量線法)、原子吸光法によるNa定量分析(検量線法)を行った。その結果、溶出はICPでは共通してCa、Mg、Siが検出され、(6)については微量のCdが検出された。Naのみは原子吸光法により確認した。Ca、Na共に溶出分の定量では、(3)、(4)については浸漬4∿5時間後にかけて顕著な増加が見られたが、その他に関しては浸漬1∿5時間後の間にCaでは0.012ppm前後、Naでは0.02ppm前後の濃度変化が見られた。黒曜石水の生理活性効果を測定するため、O-NMRによる半値幅の測定、ミジンコを用いた生理活性効果の簡易評価を行った。その結果、O-NMR分析(プロトンでカップリングを行わなずに測定した場合)から求めた半値幅は、使用した純水の半値幅を89.3Hzとしたとき、(1)は、時間経過による半値幅変化が他試料と異なり、2時間ごとに半値幅の減少が見られた。さらに他試料についても同様に減少したので、水素結合が黒曜石水の構造変化に影響していることが示された。これらより、黒曜石の産地における構成元素とその含有程度、構造、黒曜石水の各産地の成分とその含有程度がわかり、これまで非溶出型といわれていた通説が否定され、黒曜石水の水分子の構造変化について知見が得られた。}, title = {H-2 黒曜石及び黒曜石水の分析、評価(H. 健康に関する科学的研究)}, volume = {'98}, year = {1999} }