@article{oai:kanagawa-u.repo.nii.ac.jp:00005976, author = {Stefan, Buchenberger}, issue = {48}, journal = {人文学研究所報, Bulletin of the Institute for Humanities Research}, month = {Aug}, note = {「8ボル(8舛)のモルトを修道士ジョン・コルヘ,王の名に依りてー「命の水(aqua vitae) 」製造のため」(1494年6月1日) この手紙に於いて.あの驚異の飲料,ウィスキーの歴史が.文誉に初出したのである。但し,おそらくその製造は,中世,アラビアからヨーロッパに蒸留法が伝播したときに遡るであろう。しかしながら,少なくとも500年以上の長い歴史にもかかわらず,ウィスキーの神髄とも言うべきシングル・モルトは,ほんの50年前まで,スコットランドの外側では殆ど知られていなかった。それが半世紀のうちに,世界のアルコール飲料のアイコン的存在として,認知されるに至ったのであった。 これらの数世紀のあいだに,ウィスキーという飲料,その伝統,その遺産,そしてもとよりそれが内包する文化が,人類の文明と織り合せられてきた。たしかに,単なる一飲料が人類の文化の中で果たす役割は,一見したかぎりでは些細なものにみえる。けれども,文化全体のうちの非常に重要な部分を飲食物は常に担ってきたのである。全人類史が食料と飲料の歴史として描写されうる, といっても過言ではない。とはいえ,本論文の趣旨は,我々の文化に内在する様々なパラメーターをまたそれらとウィスキーがどう関わっているかを分析することだ。時間,歴史,文化的記憶といった諸々の要素が,ウィスキーの歴史の中でどのように重要な役割を果たしているのか,そしてウィスキーは, どのようにして人類の文化の一翼を担うにいたりまた担い続けているのであろうか。 ウィスキーは人間の歴史と文化にとって,不可欠な一要素となっている。その過去に結ぴつき,その現在には根付き,その未来にも続いているのである。, Departmental Bulletin Paper}, pages = {35--47}, title = {Whisky and Culture}, year = {2012} }