@article{oai:kanagawa-u.repo.nii.ac.jp:00005621, author = {畑中, 邦道 and Hatanaka, Kunimichi}, journal = {国際経営フォーラム}, month = {Jul}, note = {グローバル環境における事業経営の戦略的思考は、そのほとんどを一神教的思考プロセスにゆだねている。一神教の世界では、「YES・NO」が明確である。意思決定がはっきりしている。また、相対する相互の関係性は、「YES・NO」を明確にした、契約という概念で縛られていることが多い。経営戦略の考え方にも、一神教的な平準化思考が強く出ている。 一方、日本的な思考プロセスでは、暗黙知が優位性を持つ「暖昧」が主流をなす。日本の企業でも、戦略思考を必要とするグローバル化した事業では、「YES・NO」を明確にしようと努力している。しかし、日本国内の企業組織内では、「YES・NO」を迫ることは軋轢を生み、あまりうまく機能しないことが多い。 日本国内の実務現場では、「後工程はお客様」「必要な時に、必要なものを、必要なだけ」といった、数値化不能な、漠然とした行動様式が、競争優位性を生み出してきていたからである。 日本において、生産現場のみならずサービス産業にまで広がった、小集団活動、KAIZEN、カンバン、JIT (ジャスト・イン・タイム)の様な仕組みは、「YES・NO」を明確にした契約思考や、計画者と実施者が区分されているマニュアル順守の環境からは、生まれない。 トヨタが起こしたリコールの事例を見ながら、「暖昧」であるが故に優位性を生み出した経験を持つ日本が、「YES・NO」を明確にするグローバル環境の中で、競争優位を維持できるか、考察をしてゆく。, Article, 特集/グローバル社会との接点}, pages = {57--93}, title = {曖昧とグローバル環境 -「曖昧」と「YES・NO」による経営の一考察-}, volume = {21}, year = {2010} }