@techreport{oai:kanagawa-u.repo.nii.ac.jp:00002691, author = {堤, 正典 and Tsutsumi, Masanori}, issue = {125}, month = {Dec}, note = {ロシア語教育においてもコミュニケーション力が重視されなければならない.その中で,ロシア語教育のための文法もよりコミュニケーション能力重視のためのものに考え直していく必要もあるだろう. 日本語教育文法について,野田(2005a: 1-2)は,コミュニケーションのための教育文法の必要性として以下の2点を挙げている. (1) 学習者の多様化に対応する日本語教育文法 (2) 日本語学に依存しない日本語教育文法 さらに, コミュニケーションのための日本語教育文法の基本的な方針が5項目挙げられている. (3) 無目的な文法から聞く・話す・読む・書くそれぞれでの文法へ (4) 正確さ重視の文法から目的を達成できる文法へ (5) 一律の文法から学習者ごとに文法へ (6) 骨格部分重視の文法から伝達部分重視の文法へ (7) 形式を基盤とする文法から機能を基盤とする文法へ 本論では,上記の(1)(2)(3)(4)を特に取り上げ,ロシア語教育文法に当てはめて若干の考察をした. それぞれの学習者のロシア語コミュニケーションでの必要性・重要度を把握して,それに応じた教育文法を策定できるようにする必要がある.その際に,既存の文法における体系や形式にとらわれず,あくまでもコミュニケーション上の必要性(重要度・目的)を重視する.また,「書く,話す,読む,書く」の四技能も考慮に入れる必要がある.技能により文法項目の重要度が異なることがあるからである. このような観点からの教育文法の検討は,四技能を高度なレベルまで学習する「エリート学習者」の文法教育にも有益である. ロシア語教育文法をコミュニケーション上の必要性という観点から改訂するならば,何が重要であるかを判断しなければならない.ロシア語のコミュニケーションの精査が必要である., Article, 平成23~26(2011~2014)年度科学研究費補助金採択課題研究成果報告論集 基盤研究(C)23520714 文法研究とロシア語教育}, title = {12 コミュニケーションのためのロシア語教育文法についての覚書}, year = {2014} }