@article{oai:kanagawa-u.repo.nii.ac.jp:00001951, author = {浅海, 典子 and Asami, Noriko}, journal = {国際経営論集}, month = {Oct}, note = {本稿では、製造業(食品、医薬品、電子部品)の生産職場でリーダーとして働く合計7人の女性への聞き取り調査をもとに、製造業生産職場の女性リーダーの職務内容と役割を明らかにし、さらにリーダーへのキャリアパスとその背景を考察する。 3社の女性リーダーは、目標設定、工程管理、品質管理、安全管理、人材管理、ライン変更・製品立ち上げに関わる職務を担当している。7人はその職務と役割によって、派遣・請負職場の監督職と、正社員職場の監督職補佐に分類される。 リーダーへのキャリアパスは、概ね以下のとおりである。まずベテラン技能職からリリーフ担当として複数の工程作業を行うようになる。次に職場の工程がひととおりできるようになり、監督職補佐としてトラブル対応や指導を担うようになる。さらに一部の女性リーダーはこの監督職補佐から監督職へ昇格し、係長への登用も見出された。また、キャリアパスを辿るスピードには差異があり、早期短期間育成型と長期間育成型に分けられる。 リーダーの登用には以下の要因が影響を及ぼしている。1点目に、監督職補佐の女性を、それまで男性が担ってきた監督職に登用する企業の姿勢が重要である。2点目に、ラインメンバーの派遣・請負化が女性監督職登用の契機となっている。3点目に、急速な事業展開によるライン立ち上げと変更が、女性の監督職登用を後押ししている。4点目に、3社それぞれにおける生産技術の変化が、女性監督職の登用に寄与していることがわかった。 ラインメンバーの派遣・請負化が進む職場では、ベテラン技能職から監督職へのキャリアパスが閉ざされているため、次期女性監督職の育成が課題である。さらに、監督職に必要な教育や家庭生活との両立支援が、女性リーダー育成における課題である。, Article}, pages = {11--27}, title = {製造業生産職場における女性リーダーの仕事とキャリア}, volume = {40}, year = {2010} }