@article{oai:kanagawa-u.repo.nii.ac.jp:00013451, author = {後藤, 伸}, issue = {59}, journal = {国際経営論集, International Management Review}, month = {Mar}, note = {アメリカの哲学者John Searleは、地位機能宣言(あるいは構成的規則)というキー・コンセプトを提唱することによって、幅広い社会的現象を統一的に理解する途を切り拓いた。かれによれば、存在論的に主観的な事実は、人びとの集合的な受容や承認をもとに独自の地位機能が割り当てられることによって、認識論的に客観的な記述が可能な制度的事実となる。このような制度的事実としてSearleが挙げる例示のなかには、貨幣、大学、大統領、カクテルパーティ、結婚などとならんで、会社(corporation)が含まれている。本稿では、会社という社会制度が地位機能宣言のなかでどのように位置づけられて説明されているかを紹介するとともに、会社存在をめぐるSearleの捉え方の問題点を指摘する。その第一の問題点は、会社を別個の法的存在として捉えるのではなく、法人擬制説ないし法人否認説にきわめて近い考え方をしていることである。第二の問題点は、会社権力の実在的根拠を奈辺に求めているのかがあいまいなことである。, Departmental Bulletin Paper, 研究ノート}, pages = {103--119}, title = {社会的存在としての「会社」 -Searleの地位機能宣言の検討をとおして-}, year = {2020} }