@article{oai:kanagawa-u.repo.nii.ac.jp:00013131, author = {後藤, 伸}, issue = {57}, journal = {国際経営論集, International management review}, month = {Mar}, note = {本稿は、アメリカで実際にあった訴訟事件を事例として、会社責任について考察したものである。その訴訟事件とは、自動車メーカーのフォード社が1970年代に製造販売した乗用車ピントをめぐり製造物責任を問われたというものである。判決はフォード社に賠償責任ありという内容となったが、事件そのものがジャーナリズムに大きく取り上げられ、フォード社は社会的な糾弾を浴びた。その結果、ピント事件はその後も技術者や経営者のあり方を問う事例として技術倫理や経営倫理のテキストにも登場することになった。しかし、後の研究によりピント事件の通説(人命よりも利益を優先したとの説:ピント事件の「神話」)は大きく修正されるにいたった。とりわけ、リスク-ベネフィットの考え方にもとづいた費用便益分析がじつは裁判では正面から取りあげられないままにフォード社に多額の懲罰的損害賠償支払いが命じられたことは、法学の観点からも疑問視されている。本稿では、ピント事件の非神話化過程を文献でたどるとともに、なお残される問題――会社に道徳的な責任を問うことはいかなる意味があるのかを論じた。, Departmental Bulletin Paper, 研究論文}, pages = {13--31}, title = {会社は何の責任を問われるのか -フォード社のピント訴訟をめぐって-}, year = {2019} }