@article{oai:kanagawa-u.repo.nii.ac.jp:00012758, author = {奥山, 聡子}, issue = {4}, journal = {商経論叢}, month = {Jul}, note = {本稿の目的は,通貨危機発生時におけるグロスの国際資本フローの方向と,通貨危機のタイプとの関連性を明らかにすることである。1990年代前半までは,為替レートのミスアラインメントによる経常収支の悪化や,累積債務問題など,国内通貨や国内資産の信用問題を主要因とする通貨危機が多かった。しかし,1997年のアジア通貨・金融危機以降,相互の国際投資の拡大とその急激な縮小を原因とする通貨危機が数多くみられるようになった。2008―09年の世界金融危機の際には,多くの国で,国際投資の拡大とその急激な縮小が発生していた。こうした世界的な資本移動の波をグローバル・キャピタル・ウエーブと呼ぶ。世界金融危機のときには,大規模なグローバル・キャピタル・ウエーブと共に,多くの通貨危機も発生した。本稿では,グロスの国際資本フローに焦点をあて,金融グローバル化の進展により,グローバル・キャピタル・ウエーブの発生に伴う通貨危機が増加してきたことを明らかにした。さらに,いくつかの通貨危機の事例を取り上げ,通貨危機発生時に国内投資家による外国資産への投資が拡大しているか,縮小しているかによって,通貨危機のタイプを識別できる可能性を示した。, Departmental Bulletin Paper, 論説}, pages = {61--91}, title = {グローバル・キャピタル・ウエーブの発生と通貨危機}, volume = {54}, year = {2019} }